2006.12.16 Saturday
国際ソロプチミストからMDWを受賞

『人権と女性の地位向上』に励む国際組織を持つ女性の奉仕団体。
国際的、国家的問題に関心をよせることを本来の目的とし、いのちを輝かせる地球社会をめざして活動をするBest for Women。
魅力溢れるという言葉だけでは伝えきれない程に輝いた女性たちは、いま全世界を視野に入れて活動を広げている。
それは、国際ソロプチミスト。
我がサークルダルメシアン代表の岡田ユキが、この素晴らしい団体から長年の活動を認められ、新宿センチュリーハイアットにて表彰を受けました。
国際ソロプチミストは、1921年カリフォルニア州オークランドに始まり、職業を持つ80名の女性によって結成され、以来多くの賛同を得て、世界的に拡大された組織。
現在では世界125ヵ国3千のクラブに約9万5千人の会員を持つ国際的に活動をしている団体なんです。
その中で『日本東リジョン/東京-新宿』の方々により、岡田ユキに贈られた賞はMDW(Make a Difference for Women)/女性のために変化をもたらす賞。
この賞は女性と女児の生活を向上させるために活動した女性であり、同じく女性と女児に重要な影響を与えた女性に贈られる賞なんです。
幼い頃に虐待を受けて育ち、更には実兄からの性的虐待を受けるという過酷な体験が、いつしかトラウマとなり、苦しみの底へと突き落とされた岡田ユキは、やがて両親の元を離れ、ごく普通の女性として結婚をし、子どもを産みました。
ただ幼い頃の被虐体験が突きつけたのは、DVという壮絶な現実。
まるで連鎖を生むべく与えられた生活の中で、自責を繰り返し、もがき苦しんだ末に選んだ夫との離婚。
自らの意志で我が子を連れて上京した後、少しずつ長年の呪縛から開放されていく切っ掛けとなったのが、自身の被虐体験を綴った著書『みにくいあひるの子どもたち』の出版でした。
そして深く抉られた心の傷と向き合った日々は、絶対に虐待を許さないという岡田ユキの強い信念を生み出し、その信念が多くの女性を救い、多くの子供たちに輝かしい未来を与え続けている。
岡田ユキの長年の活動がいま、国際ソロプチミストの方々に認められたんです。
とても光栄なことであり、その岡田ユキと活動を共にする僕にとっても、大変励みになることですよ。
12月15日の今日、冒頭で書いた新宿センチュリーハイアットでの表彰式にはサークルダルメシアン編集長として、僕も同行させていただきました。
当初は岡田ユキ本人と事務局長の垣内だけが伺う予定だったんですが、僕も同行するという急な申し入れにも『日本東リジョン/東京-新宿』の方々は、快く承諾をして下さいました。
会場のドアを開けた途端、皆さんが暖かい拍手で迎えてくれましたよ。
MDWを受賞したのは代表の岡田ユキなんですが、何故か僕まで照れてしまうほど、笑顔の優しい素敵な女性の皆さんでした。
岡田を紹介するときの会長の挨拶では、『サークルダルメシアンの活動は、とても数分ではお話しできない。』とおっしゃっていました。
これは心の傷と向き合う児童虐待防止活動というものを、きちんと理解して下さっている証拠だと思うんです。
そんなちょっとした言葉にも心遣いがあり、女性の奉仕団体であるが故の優しさを感じることが出来ました。
表彰式の後には岡田の曲も聴いていただき、ここでもまた盛大な拍手を贈って下さいましたよ。
同行した僕にまで皆さんが気を遣って話しかけてくれて、今日はかなり緊張してしまいましたね。
DV被虐者である僕は、岡田ユキのカウンセリングを受けながら活動に参加していますが、今回お会いしたソロプチミストの方々は、DVについて学んでいる方も多いようです。
DVを体験してきた僕のような男性が、カウンセリングによって連鎖を生むことなく立ち直れば、それも女性や子ども達の生活の向上に繋がります。
岡田ユキを受賞者として選んで下さった『日本東リジョン/東京-新宿』の方々に報いる為にも、僕もしっかりとカウンセリングを受けていこうと思います。
こうしてソロプチミストの皆さんから、記事を書く機会を与えていただける事もライティングセラピーというカウンセリングですしね。
深く抉られた被虐者の心の傷を修復できるのは、同じ被虐体験を乗り越えた人間であり、被虐体験をもつカウンセラーの集団を養成すれば、もっと多くの人たちを救える筈。
優しい輝きを放つ女性に認めていただいた、岡田ユキが生み出そうとしているもの。
それは虐待の連鎖を、幸せの連鎖へと変える力を持った社会なんですよ。
国際ソロプチミスト『日本東リジョン/東京-新宿』の方々、この度は本当にありがとうございました。
